マルタには、紀元前約2000年~5000年にも遡る遺跡が多数存在しています。その多くは未だ解明されておらず、その不思議な魅力は多くの考古学者や旅行者を惹きつけています。
春分の日と秋分の日、1年に2度、昼と夜の長さが同じになると言われている日があります。古代の人々はその日を特別なものとし、建造物等を用いてそれを表現していました。
世界には、そんな日に遺跡に不思議な現象が見られるものが多数あります。最も有名なものでは、春分の日のメキシコのマヤ文明の遺跡、チチェンイツァが挙げられますが、マルタにもそのような特別な現象が見られる遺跡があります。
マルタ島の南部沿岸に位置するイムナイドラ神殿です。
普段はこの遺跡へは早朝入ることができませんが、毎年春・秋分の日とその各1日前または後、ヘリテージマルタでは特別イベントを実施しています。
今回は、1年前のイベントの様子をご紹介します。
朝5時45分、集合場所のハジャーイム神殿入口に到着。 まだ辺りは暗いですが、太陽が徐々に昇りはじめています。
早朝のいつもとは違うハジャーイム神殿、神秘的で遺跡好きにはたまりません♪
マルタのセントコインの裏側のイラストはこのハジャーイム神殿の正門だということをご存じでしたか?
ハジャーイム神殿を通り抜け、坂を下りイムナイドラ神殿へ向かいます。
このイベントでは、ヘリテージマルタの職員が遺跡について解説もしてくれます。
その後、太陽が昇るのを待ちます。徐々に明るくなってきました。
正門から差しこむ日光。
年に2回、春分の日と秋分の日の朝のみ、この正面の門から垂直に太陽が昇って見え、さらに光は正門の対角奥に位置する支柱を照らします。
この遺跡は、まだ判明されていないことがたくさんありますが、先史時代の人々は太陽や月を観察することによって、農業に必要な季節の移り変わりを判断していたとされています。春秋分の日に見られるこの現象は、神殿を建設する際に意図的に設計されたと考えられています。もしかしたら、豊穣の儀式などが行われていたのかもしれません。
エクイノックスイベントのチケットは、開催日の約1~2週間前から、各ヘリテージマルタの遺跡、博物館等で15ユーロで購入することができます。 次回2014年のイベントは、3月20日前後に予定されています。このイベントの定員は約40名なので、ご興味のある方はお早目にチケットをお求めください。
イベントについての記事がこちらでご覧いただけます。(英語のみ)
http://heritagemalta.org/index.php/spring-equinox-at-mnajdra-temples/
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