
聖パウロ難破記念教会
西暦60年、マルタの海岸で難破した聖パウロを記念するために捧げられたこの教会は、マルタ国民の聖パウロに対する愛の証です。1639年に騎士団長や司祭、市民からの寄進で教会の建設が始まり、その約100年後の1740年に奉献されました。この教会はバレッタの大通りから一本入ったところにひっそりとありますが、実に多くの見所があります!今回は特に素晴らしい、〝台座″と〝聖パウロの遺品″についてご紹介いたします。
台座
主祭壇の右の小さなチャペルに、聖パウロが断首された時の台座半分が展示してあります。(残りの半分はローマのトレ・フォンタネにある聖パウロ殉教教会にあります。)1813年に疫病が蔓延した時に、この教会が市民に多くの援助の手を差し伸べたことへの感謝として、1818年に法王ピウス7世により寄贈されました。この台座の上部は銀でできた聖パウロの頭部が飾られています。

聖パウロの遺品
金でできた聖パウロの右の手首が右手にあるチャペルの祭壇に大事に祭られています。近くでよく見てみると、手首中央に聖パウロの骨が埋め込まれているのがわかります!

上記の2つ以外にも、ロマン派バロックの天才メルキオーレ・ガファ作の聖パウロ像、大理石の美しい床、聖パウロの一生を描いた天井画、などの素晴らしい貴重な品々を見ることができます。また、教会入口近くには、教会についての解説(日本語訳)も借りることができ、より深く理解することができます。一見の価値がある聖パウロ難破記念教会、ヴァレッタにお越し際は是非訪れてみてはいかがでしょうか!?
※教会を訪れる際は、露出の多い服装(キャミソールやミニスカートなど)は避けるようにしましょう。
名称:St. Paul’s Shipwreck Church 聖パウロ難破記念教会
拝観時間:9:30~12:00 15:00~18:00
場所:教会はSt Paul’s Streetに位置していますが、Merchant’s Street と St Paul’s Streetに挟まれた Strand St. Lucia といういう通りに入り口があります。
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